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柳楽晃太郎さん|地域で関わる人を「表現者」として捉えながら、関わりを作品化している

更新日:2022年5月26日



Gem Profile

柳楽晃太郎

Kotaro Nagira


1983年 岡山市東山 生まれ。

東京都豊島区巣鴨在住。


2010 東京芸術大学大学院美術研究科 工芸専攻 染織 修了

2010 横浜美術大学工芸領域テキスタイルデザインコース専任助手

2015 文化庁新進芸術家海外研修制度 研修員 ドイツ

2015 ルール大学ボーフム 東アジア研究科 客員博士

受賞歴

2019 I氏賞 奨励賞

2016 創英「○□△」新鋭発掘選抜展 大賞

2015 3331Arts Chiyoda賞 

2007 第13回全国きものデザインコンクール 美しいきもの賞

2007 安宅賞


 

岡山との関係

岡山県岡山市出身

2012年に白石島でのアーティストインレジデンスを契機に岡山での制作発表を始める

 

この人を紹介したいマイナー(=採掘者)

紹介者 田野 智子 特定非営利活動法人ハートアートリンク 代表理事



マイナーからひとこと


地域で関わる人を「表現者」として捉えながら、関わりを作品化している

アーティストだけが表現するのではなく、柳楽さんがレジデンスで関わった人たちの日常や地域の時間をアートの視座で掘り下げながら制作している過程が面白い。また、作品が立ち現れた会場でのトークも楽しい時間。



マイナーが質問してみた!

「織り」で何を表現しているのですか?

柳楽:私が織りで表現しているのは人間や物事の関係性、つまり私が観た世界です。布を作ることが本来の織りの目的ですが、「良い布を作る人はたくさんいるから、自分は布を織らなくてもいいんじゃないか?」と気がつくことがあり、それ以来経糸と緯糸に色んな素材を使うことで、人が置かれた社会の状況や、物事と人間の関わりについて表現するようになりました。


レジデンスで色々な地域に滞在することで見えてくる地域の面白さや期待する地域の未来像について教えてください。

柳楽:私がこれまで滞在することで見てきた面白さは、地域の個人の「生業=生き方」です。地域の文化や問題は資料でも知ることができます。滞在は資料には取り上げられない個人の生き方、草刈りや宴会、盆踊り、仕事など日々の出来事への考え方、やり方が見えてくるようになり実際に作品でも表現しました。私はこうした地域の「生き方」が見えるようになって「こんな生き方もあるよ!」って提案する地域が増えてくること期待しています。


これからの活動について考えていることや展望を教えてください。

柳楽:名前と表現の関わりについて考えるようになって、昨年から「インスタントアイデンティティ」という考え方で、色んな名前を名乗ることで個性を切り替えてみたら表現することが今まで以上に自由で楽しくなりました。今はその時々の自分が表現したいことにしっかり向き合って活動しています。今はYoutubeやbilibiliというサイトに筋肉工房というチャンネルでsonoiwaという名前でデッサンを描く動画の配信してます。そちらも応援よろしくお願いします!


活動の様子




関連リンク

 

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掲載日:2022年3月10日

記事の情報は掲載時点のものです。

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