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今田 千裕 展 一脈うつ層一|天プラ・セレクションVol.107
蝋染め技法によって防染した道筋に沿って流れる岩絵具の粒子、透過性を持つ布の積層など、自身が取り組んだ表現に対し、様々な角度から光を通した見せ方や、静かな揺らぎの効果、そして来場していただいた方々との対話も含め、天神山文化プラザの広い空間での展示によって多くの知見を深めることができました。 本展覧会での貴重な経験を活かし、今後も多様な染色技法、繊維素材、色材による独自表現を発展させ、テキスタイルの可能性の広がりに繋げていきたいです。 今田 千裕 Exhibition Review 今田は倉敷市に生まれ、岡山県立大学大学院を修了し母校で教鞭を執るようになって数年、生粋の岡山っこで、私からすれば娘世代の彼女は、まだ十分に若く愛らしいのだが、見誤ってはいけない。このたびの個展に向け、入念に準備してきたのだろう、以前よりも密度の濃い作品に仕上がっていた。 今田は、主に薄くて軽やかなシルクオーガンジーに蝋染めし、制作する。蝋が置かれた部分には染料が入らないという特性を活かした染色技法は、中国の遺跡から既に2、3世紀頃にはあったとされ、日本では正倉院宝物にも見
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