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伊勢崎 寛太郎 展 一そこはかとない一|天プラ・セレクションVol.102
最も身近で、当たり前のように存在する土地や大地について、私はどれほど理解しているのだろうか。 地面は何処にでもあり不変的なものであるが、私の中では常に思いがけない発見をもたらす宝箱のような感覚を覚えている。この感覚を持ちながら、漠然とこれから先も自分が立っている足元の土を通して、世界中の人と関わっていくのだろうと思っている。 私は岡山県備前市に生まれ、幼少期から備前焼を身近に育ってきた。備前という土地で、地中深くから掘り起こされた土を介し、多くの人や出来事に触れてきた経験から、人と土地の関わりや「場所」そのものに興味を持った。彫刻という立体的な視点から土地を紐解き、目には見えない出来事や時間に触れ、そこに内在する歴史や存在を立ち上げようとしている。 展覧会「そこはかとない」では、陶芸の手法を応用した《焼成》と《土掘り》という二つのアプローチで「場所」への考察を試みた。 《焼成》の作品では、大理石を焼成し、その場の重力や空気中の水分によって時間とともに風化していくインスタレーションを制作した。石が風化して堆積していくことに土の中で物質が変質する時間
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