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秋山 幸 展 一Home一|天プラ・セレクションVol.104
私が6歳の時に祖父が亡くなった。生前、画家で小学校の校長をしていた祖父にとって、忙しい日々の中で時間を見つけ自分のアトリエに通うことが、かけがえのない時間だった姿を幼いながらに肌で感じていた。祖父のいない、アトリエに残された絶筆の油絵を初めて触った。チューブから出た絵の具と溶き油が混じり合い固まり、その独特の硬さに驚いた。イメージを乗せた絵の具が形を変えて空気と化学反応を起こし、キャンバスに永遠に定着している様子が今絵を描いている私の原風景のようにインプットされている。 真夜中の内モンゴルの暗闇に一人立った時も、愛猫が老衰で目の前で死んだ時も、娘が生まれた時も、いつも身体という存在を感じた。肉体を意識して目の前のことに対面することがテーマであった。 意識が近づいたり離れたり、見ている風景の山頂と私が立っている地面の下はつながっていること。自分に関係ない遠い場所に、食べ物や文化を通してつながっていること。絵を描くことは、ピンと張られたキャンバスが地面やテーブルや皮膚のように広がっていて、その上に絵の具でビルドし、地面を掘り、空から俯瞰してみることを
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