三宅素峰の世界|心に語りかける書|天プラ・セレクションVol.20



 岡山県書道連盟顧問の要職を務めて来られた三宅素峰先生の遺作展が平成21年4月14日から19日まで岡山県天神山文化プラザで開催されました。

 素朴で格調高い作品をめざしてこられた代表作126点を展示し、会期中に先生40歳代(昭和39年)ごろの作品制作の様子や、岡山県立天城高校での授業風景をDVDで紹介しました。初日はテープカットを行い、正午よりホテルオークラ岡山に会場を移し、168名の方々をお招きして偲ぶ会を開催させていただきました。文化功労者で、県書道連盟名誉顧問の高木聖鶴先生には「書」は「うまい書」と「いい書」がある、三宅先生の書は「いい書」であるという最大級のお褒めのお言葉を賜りました。また、美術評論家の田宮文平先生方からもご丁重なるお言葉を賜り先生も喜んでおられることと思います。

 今回の遺作展で、岡山県書道連盟の全面的なバックアップがあったこと、山陽新聞社などの報道機関がPRして下さったこと、岡山県天神山文化プラザの企画展として位置づけていただいたこと、等々は高木聖鶴先生のご指導、ご高配の賜、そして県書道連盟の先生方の温かいご支援のお陰と感謝いたしております。

 私たちは、先生独自の高雅で格調の高い境地を確立された経緯を拝見でき、大変良い勉強になりました。今後は門人が一致協力して先生の足跡を汚さぬよう精進してまいりたいと思います。


遺作展実行委員会 小竹 石雲


岡山県天神山文化プラザ企画展 天プラ・セレクション Vol.20 三宅素峰の世界 心に語りかける書

[会期]2009年4月14日〜4月19日

[会場]岡山県天神山文化プラザ 第1・2展示室


三宅素峰

1920 2月10日倉敷市福江に生まれる 第12代木華佐久耶比咩神社宮司 三宅光信の長男

1949 書道文検合格 栃木県臥龍会にて仮名を学ぶ

1956 木村知石先生から通信指導を受ける

1960 書道芸術院入会

1962 書道芸術院審査員(1986年まで常任理事)

1966 第5回玄雲展最高賞

1970 毎日書道展審査員

1971 書道研究書芸院会長

1971 月刊「書芸」編集長

1974 岡山県近代詩文書作家協会創立(平成12年岡山県近代詩文書道連盟と改称)

1986 書道芸術院顧問

1996 倉敷市文化連盟賞受賞

2004 12月11日 逝去 84歳

2009 遺作展「三宅素峰の世界 心に語りかける書」天神山文化プラザ企画 [天プラ・セレクション](岡山県天神山文化プラザ/岡山)


出品一覧

タイトル|素材/技法/形状|サイズ(cm)|制作年

まてどくらせど来ぬ人を宵待ぐさのやるせなさ 今宵は月もでぬさうな 竹久夢二の歌|書・軸|133×66.5

桃栗の匂ふ ところが本籍地 池上拓哉の句|書・額|68.5×68|1998

一富士二鷹三なすび|書・額|33×44.5|1992

ももくり三年柿八年ユズの大馬鹿十八ねん|書・額|168×57|1986

一昔前のもぐらの土叩く 竹本健司の句|書・額|64×64|2004

不老仙|書・軸

こんにゃくの煮〆の黒き雨月かな|書・軸

寿はどう書いても目出度い字|書・額|1992

風呂敷を持って大正男冬の旅 出井哲朗の句|書・額|84×41|1996

あかいとりことり なぜなぜあかいあかいみをたべた 北原白秋のうた|書・額|139×69.5|1994

蜆汁三州味噌のからさよし 月斗の句|書・軸

嘘から出た誠|書・額|89×78|2005

圓通|書・軸|90×37

三百六十五日日々是好日也|書・額|68x68|1988

幸あり酉の歳|書(絶筆)

雪の降るまちを雪の降るまちを想いでだけが 通りすぎて行く… 内村直也の詩|書・額|134×134

風船売り西行像に荷をおろす 児仁井しどみ句|書・額

南無阿弥陀佛|書・六曲屏風|125×71×6|1992

稲刈って田の神さまに日があたる|書・額|67x67|1990

一筆啓上火の要慎 赤いとりことりなぜなぜあかいあかい実をたべた からす啼いて私も一人|書・屏風

かたつむり空家覗いて村を出る 拓也の句|書・額

半額奉仕 鈴虫売ります 下野町 豆腐店|書・額|114×94|1997

空即是色 物質そのまま空異なりと|書・額

神様まかせ|書・額|67.5×67.5|1992

0 石垣りん 零は0、0は円、宇宙のまる地平線のまる|書・額|88×94|1991

淋シイ処デモヨイカラ、番人ガシタイ。 近所ノ子供二読書や英語デモ教エテ… 放哉の手紙より|書・パネル|159×91|1991

半眼の像微笑して立つ|書・パネル|180×255|1991

ほしがれいをやくにおいがするふるさとの さびしい昼めし時だ田中冬二の詩|書・額|149.5×78.5|1985

枯れるものかれて風の又三郎 出井哲朗の句|書・額

風のたより|書・パネル|81.5x93|1995

龍門に立つ石刻の観音像永遠にほほえむ|書・額|150×40.5|1989

鉄軒精神|書・額|152×42

ふところ手 ぶらり屋台の客となり|書・額|88×83|2000

臨書 一休 風月|書・額|133×67.5

臨書 石門銘 太原郡王遠書石師河南郡洛陽縣武阿仁鏨|書・額|132×68|1988

臨書 倪元璐 伯邊|書・額|132.5×67.3

臨書 倪元璐 天寳|書・額|135x67|1990

臨書 倪元璐 天連|書・額|165x86

臨書 伊都内親王願文 證成|書・額|133×67.5|1985

臨書 伊都内親王願文 面受|書・額|133.5×68

臨書 廣武将軍碑 元孫三代|書・額|130×68|1987

臨書 多胡郡碑 和銅|書・額|134.5×68|1989

臨書 良寛 御水飴所|書・軸

臨書 良寛書状 三十郎殿良寛先日書状あげ候とも、此度好便有之候…|書・額|50×89

放浪の俳人山頭火酒なくて何のおのれが句作かな|書・軸|67.5×68|1998

咳をしてもひとり 尾崎放哉の句|書・軸|137×34|1986

すきでない酒に手を出す十三夜 梶田竹外の句|書・額

百合咲けばお地蔵さまにもゆりの花 種田山頭火の句|書・軸

桑の実の紅らむころの観世音 児仁井しどみの句|書・軸|136×34

山のしづけさはしろい花 種田山頭火の句|書・軸

さびしいからお銭をいじくってみる|書・額

分け入っても分け入っても青い山 種田山頭火の句|書・額|136x34|1990

霜がびっしり下りて居る朝犬を叱る 尾崎放哉の句|書・額|59×60|1996

みの虫の得たりかしこし初しぐれ|書・額

よいお天氣の言葉かけあってゆく 種田山頭火の句|書・軸|136×34

土筆野で寝釋迦になっている男 池上拓哉の句|書・額|136×60|1994

巳年幸多き年 からすないて私もひとり 種田山頭火の句|書・額|42×26.5|1992

雀の子そこのけそこのけお馬がとほる 小林一茶の句|書・軸|32.5×63.5|2002

花 人見るもよし見ざるもよし我は咲くなり 武者小路実篤の詩|書・額

さみしさは松虫草の二つ三つ 種田山頭火の句|書・額|136×34|1989

夕焼けをみるならまどからのり出すそうしなければ夕焼けの大きさはわからない 谷川俊太郎の時|書・額|138.5×67.5|1985

祝詞|書

臨書 関戸本古今集|書・巻子

山頭火日記|書・巻子|33.5x172.5

旅は道づれ世は情|書

1957〜1973|書・額|48×30

高楼月到|書・軸

手毬唄 一二三四五六七はるおしむ 松尾英敏の句|書・額|50×87.5

いのりのごときはるか黒富士 草野心平の詩|書・額|48.5×27

やはらかに柳青める北上の岸邉めにみゆなけとごとくに 石川啄木の歌|書・軸|43x65.5|1981

百済観音の紫の夢に包まれた飲喜に醉ふた|書・額|46x62|1981

一筆啓上火の要慎 お仙泣かすな馬肥やせ|書・額|151x55|1989

凌波仙子生座塵…|書・屏風

一期一會|書・軸|68x68|1999

ままかりを焼いてぼそりと語る過去 毛利廣子の句|書|170x55|1996

雲龍|書・額|107.5x32.54|1994

空也|書・軸

花鳥風月|書・額

咸集る七福神|書・軸|44x31.5

大根とて負けず|書・軸|32.5x58.5|2004

飛龍翔鳳 洗心 雪月花|書・屏風

嘘から出たまこと|書

阿彌陀|書・軸

今年大吉|書・軸

これがまあついの栖か雪五尺|書


三宅素峰記念館 WEBサイト

http://soho-miyake.jp/


 

サイト訪問者からの連絡受付

事務局経由で受け付ける




 

本記事は、平成21年度 岡山県天神山プラザ企画展 天プラ・セレクション 記録集より抜粋しています。掲載内容は発行時点のものです。


編集・発行:岡山県天神山文化プラザ

発行日:平成22年3月31日

デザイン:CIFAKA DESIGN

印刷:株式会社 みつ印刷

 

<記録集をご希望の方は、天神山文化プラザ文化情報センターにてご購入いただけます>


平成21年度 岡山県天神山プラザ企画展 天プラ・セレクション 記録集

岡山県天神山プラザ企画展「天プラ・セレクション」として2009年4月14日〜2010年4月4日の期間に開催された9人の個展の記録集として発行したものです。


<目次>

  • 三宅素峰の世界|心に語りかける書|天プラ・セレクションVol.20

  • 村上健太郎 写真展|僕の幸せは不幸せの上に在る|天プラ・セレクションVol.21

  • 堀越克哉 作品展|天プラ・セレクションVol.22

  • 三宅典子 展|モニカナセカイ|天プラ・セレクションVol.23

  • 杉浦慶太 写真展|灯 -ともしび-|天プラ・セレクションVol.24

  • 浅野 有紀 展|遥かげ|天プラ・セレクションVol.25

  • 大西 マサエ 展|日常とは斯くも美しき虚構|天プラ・セレクションVol.26

  • 福井 泉 展|Books|天プラ・セレクションVol.27

  • 貞政絢子 写真展|シンメトリック・ワールド|天プラ・セレクションVol.28


カラー32ページ

税込1,000円


お問い合せ

〒700-0814 岡山市北区天神町8-54岡山県天神山文化プラザ

TEL 086-226-5005

FAX 086-226-5008

メール tenplaza@o-bunren.jp

受付時間 9:00~18:00

休館日 月曜日、年末年始(12月28日~1月4日)

 

「天プラ・セレクション」シリーズは、岡山県ゆかりの作家を選抜し個展形式で紹介する、天神山文化プラザの企画展シリーズです。 開催作家の選考は、推薦と公募の2部門から行います。