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中山 冴子 展 一Calling the Sanctuary一|天プラ・セレクションVol.106
大学卒業後、広島に戻り、幼い頃に見ていた山の近くでアトリエを構えたとき、私の制作テーマの原点が形作られました。子どもの頃、何度も目にしていながらも一度も踏み入れることのなかったその山は、大人になって改めて見ると、恐怖と美しさが同時に存在する別世界のように映りました。その奥深くには、まるで誘い込むような木々が生い茂り、超自然的な気配を感じたのです。この感覚を絵画で表現したいという思いから、私はこのような場所を「聖域(sanctuary)」と呼び、制作を始めました。 その後、宗教美術や宗教画に触れる中で、これらの作品が他者と感覚を共有する力を持っていると気づき、絵画が私の感じた世界を伝える手段になり得ると確信しました。そして今回の個展で、「私もこの世界を思い浮かべます」という言葉を初めていただいたとき、私の絵が目的を果たしたかのように感じました。この体験が、私の制作にさらなる意味を与えてくれたように思います。 中山 冴子 Exhibition Review 中山冴子展の会場を見渡してみると、静寂な美しい空間は、個性的な様式の魅力がそれぞれの作品に醸し
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